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売春・人身売買・麻薬・殺人・・・メーオと過ごした1年10ヶ月
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Epilogue
2008-01-14 Mon 01:16
2006年11月

エアコンディショナーがきいていても、体に温かい大気がまとわりついてくる感じがわかる。
でも空港が新しくなったこともあって、以前のように東南アジア特有の匂いが鼻につくことはなくなったようである。
ここは、スワンナプーム国際空港。
そう、「私はもう二度と来ないであろう。」と思っていたタイに、また降り立った・・・

新しい空港はとても広く、イミグレーションまでかなり歩かされた。
また、いろんな事がうまく回っていないようで、イミグレーションでもかなり待たされた。
私は、少しイライラしつつも、久し振りに聞くタイ語に耳を傾けていた・・・

そしてイミグレーションを通過すると、たくさんの人だかりができていた。
新しい空港になっても、タクシーへのお客の呼び込みは、以前と同じである(笑
私は、その人だかりの一歩手前で、辺りをぐるりと見渡した。
すると、「カツさ~ん!」と、元気のいい若い男の声が右のほうから聞こえた。
声の主は、会社の後輩、W谷であった。

W谷:
カツさん、お久し振りです。
わざわざ、バンコクまでいらしてくれてありがとうございます。


私:
いやいや。
仕事でアジアに来ることがなかったから、国際都市バンコクに来れててうれしいよ。


W谷:
そう言っていただけると助かります。
とりあえず、ホテルに向かいましょう。
仕事の話は、車のなかで・・・


私は、仕事でバンコクに来ていた。
以前、北米で対応したケースと同じ案件がタイでも出てきて、たまたまバンコク支店に、私と親しくしていた後輩が配属されたこともあって、バンコクに行かされたのだった。
車の中で、W谷は仕事の説明をしてくれた。
仕事内容は、想像していた通り、北米の案件とほぼ同じものだった。
なので、「そんなにバンコクに足を運ばずとも、プロジェクトは軌道に乗せられるだろう。」と思った・・・

W谷の説明も一通り終わったところで、W谷が、「ところで、今晩はどのようなコースがお好みですか?」と聞いてきた。
私は、「コース?」と聞き返した
すると、W谷は、「バンコクは国際都市ですからね、いろんな料理が食べれますよ。」
「タイ料理はもちろん、日本料理・フレンチ・イタリアンと、よりどりみどりです。」と、今晩の私への接待の話をしだした。
私は、「じゃあ、タイ料理でも食べてみるか。」と言うと、W谷は、「解りました。」「スクンビットにおいしいシーフードレストランがあるんです。」「そこに行きましょう!」と言った。
私は、「エンポリアムの近くのあの店の事か?」と、なんとなく想像はついたが、W谷には黙っておいた・・・

するとW谷は、「じゃあ、タイ料理の後は、タイ女性なんかいかがですか?」と、ニヤニヤしながら言ってきた。
私は、「そういえば、こいつは風俗が大好きだったな。」と、W谷の嗜好を思い出した。
W谷の誘いを無下に断るのも悪いので、「今日は遠慮しとくよ。」「仕事の進み具合を見てな・・・」「時間があったらぜひ行こうな!」と、とりあえず、W谷をガッカリさせない断り方をしておいた・・・

するとW谷は、「じゃあ、とりあえず今日は食事だけにしときましょう。」「ちなみにカツさんって、どんな女性が好きですか?」「タイのカラオケは、店によって女性の傾向が違うんで、間違いのないようにしときたいんですよ。」と言ってきた。
私は、「さすが、仕事で細かいところまで気がきくと有名なW谷らしい事前リサーチだ(笑」と思い、その質問に笑ってしまった・・・

そして、ひとしきり笑った後に、「そうだな~」「猫のような女性かな?」とだけ答えた。
W谷は、「猫のような女性?」「それは性格が猫のようなという意味ですか、それとも体つきが猫のようにしなやかという意味ですか?」ともう少し詳しくリサーチしようとしてきたので、私は、「猫という名前の女性だよ・・・」とだけ答え、W谷の質問を煙に巻いた。
W谷は、私が出した意味不明の要求に、ちょっと困ったような顔をしていた・・・

そのW谷の困った顔を見て私は、「W谷、やっぱり、ホテルには行かずに、先にバンコク支社に行ってくれないか?」とW谷に告げた。
W谷は、「もう働くんですか?」「今日はホテルでゆっくりすればいいじゃないですか?」と、ちょっと呆れたような顔をしていた。
私は、「働いてないと気がめいる性分なんでね。」「バンコク支社についたら、集めることが可能なメンバーを緊急招集しといてくれ。」とW谷に告げた。
W谷は、「え~マジですか?」「緊急招集なんてしたら文句が出ちゃいますよ。」「私はここでは若い方なんですからね。」と、本当に困った顔をした。
私は、「今日までは、そのあたりをコーディネイトするのがお前のし・ご・と。」「明日からは俺がやるからさ!」と、W谷の肩をポンと叩いた。
W谷は、渋々、車からメンバーに対して電話をかけた・・・

「猫という名前の女性」とは、言わずもがなメーオの事だった。
緊急招集は、メーオの事を思い出させたW谷への、ちょっとした嫌がらせのようなものだった(笑
まあ、メーオに対する未練はないが、やはりバンコクにまで来てしまえば、それなりにメーオの事を思い出す。
しかし、悲しいかな、私とメーオは、もう完全に終わっているのだから思いだしたところで、なんのメリットにもならない・・・

でも、もし・・・

もし、道で偶然ばったり出会えたら、互いに笑って話せたらいいなと思った・・・

私はそのような事を考えた後に、「よし!明日からのバンコクでの仕事を頑張るぞ!」と車の中で叫んだ。
W谷は、「明日ってなんですか?」「今現実に私は困ってるんですからね!」と悪態をつきながら、緊急ミーティングの為の連絡で、携帯に向かって頭を下げ続けていた・・・

その後、結論から言うと、約2ヶ月のバンコク滞在中に、私とメーオが会う事は無かった・・・

ただ、この滞在期間中に、思いがけないところから、メーオについての情報が得られた。
メーオは念願かなって、バンコクに、SPAのお店を開いたようだ・・・

私はこの偶然に、正直、心揺らいでしまい、メーオのお店に、足を運んだのだが、幸か不幸か、その時、メーオは不在だった。
そしてそれを最後に、私は、「メーオとコンタクトを取ろう!」と考えた事はないし、実際行わなかった・・・

メーオが自分の夢を叶え、幸せにやっていることがわかっただけで、私にとっては十分だった・・・

そう、十分だ・・・

そして、バンコクでの2ヶ月間は、あっという間に過ぎ、タイでの余韻に浸る間もなく、私は足早に日本に帰国した。
今度は、スワンナプーム国際空港の眼下に広がる夜景を見ながら、「さよなら。」とひとりごちた。
これで、私とタイを結びつけるものは、一切なくなった・・・

・・・・・・・・・・・・

メーオとの思い出を除いては・・・


今回、私がこのブログを書こうと思ったのは、言い方は悪いが、自分の体の中にあった悪いものを、すべて吐き出したいと思ったから。
本当は、友人に聞いてもらうのが一番すっきりしたのだろうが、あまり知人に話せるような内容じゃないので(笑
でも、ブログに全部書いてみて、今はとてもすっきりした気持ちです。
これで、私も次のステップに進めそうな気がします・・・

という事で、黄金町の天使は、これで終了とさせていただきます。
短い間でしたが、私の稚拙な文章にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

そして最後に・・・

ありがとうメーオ。
僕の黄金町の天使。

☆☆☆โชคดีครับ☆☆☆
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